宝塚歌劇団 月組 「エリザベートー愛と死の輪舞(ロンド)-」
宝塚大劇場
公演期間 2018年8月24日(金)~10月1日(月)
東京宝塚劇場
公演期間 2018年10月19日(金)~11月18日(日)
宝塚歌劇において記念すべき10回目の公演。チャピの愛称の愛希れいかさんの退団公演。
トート 珠城りょうさん
エリザベート 愛希れいかさん
フランツ 美弥るりかさん
ルキーニ 月城かなとさん
ゾフィー 憧花ゆりのさん
東宝も含め、いろいろなエリザベートを観てきました。
個人的には水夏希さんのトートと白羽ゆりさんのエリザベートが好きなのですが、この月組「エリザベート」も、とても好きな公演になりました。
少々、「エリザベート「」の作品自体に飽きがきてた感じもしていたのですが、今回、東京宝塚劇場と間違って取ってしまった宝塚大劇場を機に、東京宝塚劇場で3回、千秋楽をライブビューイングで観ることになり、観ている間に、いろいろな考えが生まれてきました。
月城かなとさんが「カフェブレイク」で、「エリザベート」はルキーニの妄想という考えがあるとおっしゃっていて、そういう見方もあるのだと、目からうろこでした。
今まで、エリザベートとトートの視点から作品をみていたので、ルキーニの角度から観てみると、これは、エリザベートをまだ観る必要があり、ちょっぴり飽きがきていた気持ちが、どこかに飛んでしまいました。
珠城りょうさんのトートは、全体的にクールなのかと思っていましたが、そのクールさの中に熱い感情が垣間見れる感じが好きでした。
低音がしっかりしていて素敵でした。
愛希れいかさんのエリザベートは、歌い方や声の出し方を年を重ねていく度に、変えていく感じが
とても自然でよかったです。
もしかしたら、次の東宝エリザベートは、次はチャピちゃんかな?などと思ったりしました。
そうなると、チケットを取るのが又、苦戦しそうで考えるだけで、ゾッとします。
美弥るりかさんのフランツは、今までのフランツの中で、最高に優しさが溢れ出ていた気がしました。眼差しに気品があり、いつもは、フランツが少し憎らしく思ったりしたのですが、「夜のボート」の部分では、何故か、かわいそうな気持ちになってしまいました。
美弥ちゃんだったからなのかもしれません。
月城さんのルキーニは、すごく好きでした。
いろんなルキーニを観ましたが、殆どのルキーニが狂人的で、気持ちが悪く、観ていて怖さを感じていました。それはそれでいいのですが、月城さんは美しく、気持ち悪さの中にも冷静に、結局トートを操っているのではと思えました。(ルキーニの妄想の世界だとすれば)
憧花ゆりのさんのゾフィーは、今までのゾフィーの中で、一番冷酷に見えました。
未来優希さんのゾフィーが好きだったのですが、彼女と同じ位興味を持ちました。
憧花さんのゾフィーは声の細さが(いい意味です)実際のお姑さんの意地悪さなどが強く出ている感じがしました。
今回の月組の「エリザベート」は、皆さんが個々の魅力が存分に出ていて、しっかりまとまってるエリザベートでした。
余韻がまだあり、ブルーレイを購入しようか悩んでいるところです。
ちゃぴちゃん抜きの月組はさみしいですが、新しい月組を今後も応援していきたいです。
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